「一番癒される観葉植物は?」専門家が選ぶ、心を整える鑑賞植物ランキング10選

植物

一番癒される観葉植物は?|心を整える鑑賞植物ランキング10選

忙しい毎日のなかで、ふと視界に入る一鉢の緑。
その瞬間、呼吸が少しだけ深くなる――そんな経験はありませんか。

観葉植物は、空間を飾るための「モノ」ではなく、
人のリズムを静かに整えてくれる存在です。

この記事では、園芸の知識と日々の実感をもとに、
「眺めることで心が落ち着く」「暮らしに余白が生まれる」
そんな観葉植物をランキング形式で紹介します。


なぜ観葉植物は「心を整える」のか

緑がもたらす、無意識の安心感

人は本能的に「緑」に安心を覚えると言われています。
これは人類が長い時間、自然とともに生きてきた記憶――
いわゆるバイオフィリア(自然親和性)によるものです。

室内に植物があるだけで、
心拍や緊張がゆるみ、思考が静かになる。
それは、意識しなくても起こる変化です。

「世話をする時間」がもたらす静けさ

水を与える、葉の埃を拭く。
その数分間は、スマートフォンからも思考からも離れる時間。

植物と向き合う行為そのものが、
小さなマインドフルネスになっています。


心を整える鑑賞植物ランキング10選

第10位|ポトス

✔ 育てやすさ:★★★★★
✔ 視覚的やさしさ:★★★★☆

つるを伸ばしながら、静かに空間に馴染む植物。
「植物を育てる感覚」を思い出させてくれる存在です。

第9位|シェフレラ(ホンコンカポック)

✔ 軽やかさ:★★★★☆
✔ 暮らしへのなじみ:★★★★☆

風を通すような葉の広がりが、
部屋に“抜け”をつくってくれます。

第8位|アレカヤシ

✔ 開放感:★★★★★
✔ 非日常感:★★★★☆

南国の気配を運ぶ植物。
視線が上に抜け、空間が広く感じられます。

第7位|フィカス・ベンジャミン

✔ 枝ぶりのやさしさ:★★★★☆
✔ 観賞性:★★★★☆

しなやかな枝と細かな葉が、
気持ちを少しずつほぐしてくれます。

第6位|モンステラ

✔ 存在感:★★★★★
✔ 空間演出力:★★★★★

切れ込みのある葉が生む陰影は、
部屋に呼吸するようなリズムを与えます。

第5位|サンスベリア

✔ 管理のしやすさ:★★★★★
✔ 静けさ:★★★★☆

直線的な葉姿が、空間を引き締める。
忙しい人にこそ向いている植物です。

第4位|パキラ

✔ 前向きな印象:★★★★☆
✔ バランス感:★★★★☆

軽やかで明るい佇まい。
部屋の空気を少し前向きにしてくれます。

第3位|エバーフレッシュ

✔ リズム感:★★★★★
✔ 生命感:★★★★★

夜に葉を閉じる姿が、
「休むこと」を思い出させてくれます。

第2位|フィカス・ウンベラータ

✔ 包まれる安心感:★★★★★
✔ シンボル性:★★★★★

大きな葉が生む安心感。
空間の“主”として心を落ち着かせてくれます。

第1位|観音竹(ラピス・エクセルサ)

✔ 品格:★★★★★
✔ 静けさ:★★★★★

派手さはないが、凛とした佇まい。
何も語らず、空間を整える植物です。


部屋と心に合う植物の選び方

  • 明るい部屋:モンステラ/パキラ
  • 日陰が多い部屋:ポトス/サンスベリア
  • 忙しい暮らし:サンスベリア/ベンジャミン
  • 風を感じたい空間:エバーフレッシュ/アレカヤシ

枯らさないための基本

基本は「明るい日陰・風通し・乾かし気味」。
植物もまた、呼吸しています。

葉の色や張りは、無言のサイン。
変化に気づくこと自体が、癒しの始まりです。



僕が実際に育てている、暮らしの中のグリーン

ランキングや理論とは別に、
ここからは実際に僕の暮らしの中にある植物の話を少しだけ。

シマトネリコ|外の環境に身を委ねながら育つ木

ウッドデッキに置いた大きめの鉢で、シマトネリコを育てています。
屋外という環境にもすぐに馴染み、
風や光を受けながら、少しずつ枝葉を伸ばしてくれる姿が印象的です。

人の手で整えすぎなくても、
環境に身を預けながら生きる強さを教えてくれる木だと感じています。

亀甲竜|「待つ時間」そのものが癒しになる植物

亀甲竜は、毎年夏になると休眠期に入り、
いったん葉もツルもすべて枯れ落ちます。

けれど、秋から冬にかけて再び目を覚まし、
ツルを伸ばし、ハート型の葉をわんさかと広げてくれる。

その姿を見るたびに、
休むことも、巡りの一部なのだと教えられている気がします。

アボカドの種|捨てられなかった、小さな始まり

スーパーで買ったアボカドを食べたあと、
中から出てくる大きな種。

なぜか捨てられず、水に浸してみたのが始まりでした。
気づけば芽が出て、葉が開き、
そのたびに「生きているなあ」と思わされます。

特別な植物ではないけれど、
暮らしの中でいちばん身近な生命かもしれません。

こうした植物たちは、
何かを与えてくれるというより、
ただ同じ時間を一緒に過ごしてくれる存在です。

さいごに

観葉植物は、暮らしを“よくする道具”ではありません。
ただそこに在り、こちらの呼吸を整えてくれる存在です。

一鉢の緑が、
今日のあなたの時間を少しだけやさしくしてくれますように。


参考:サカタのタネ通信/住友化学園芸/竹中園芸研究所/NASA Clean Air Study

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