「一番癒される観葉植物は?」専門家が選ぶ、心を整える鑑賞植物ランキング10選
忙しい毎日のなかで、ふと視界に入る一鉢の緑。
その瞬間、呼吸が少しだけ深くなる――そんな経験はありませんか?
観葉植物は、ただのインテリアではなく、「心の呼吸」を整える存在です。
この記事では、園芸学と植物心理学の両面から植物を見つめてきた僕・緑川葉一が、
“本当に癒される”観葉植物を厳選。育てやすく、心地よい空間をつくる10種をランキング形式で紹介します。
観葉植物が「心を整える」理由
1. 緑がもたらす心理的リラックス効果
人は本能的に「緑」に安心感を覚えるといわれています。これは「バイオフィリア仮説」と呼ばれ、人間が進化の過程で自然と共存してきた名残です。
室内に観葉植物を置くだけで副交感神経が活性化し、ストレスホルモンが減少することが確認されています。
2. 植物とストレスホルモン(コルチゾール)の関係
園芸療法の研究では、室内に観葉植物を配置した場合、ストレスホルモンの増加が抑えられることが報告されています。
実験参加者は、植物を視界に入れるだけで心拍数と血圧が低下。つまり、緑は“自然の鎮静剤”なのです。
3. 「世話をする」という行為のセラピー効果
植物の水やりや葉拭きは、“マインドフルネス”そのもの。
手を動かす時間が思考を止め、心のノイズを静めてくれます。
それは、植物が「生きている時間」に寄り添う瞬間でもあります。
一番癒される鑑賞植物ランキング10選【専門家監修】
第10位:ポトス|育てる喜びを思い出させる緑

第9位:シェフレラ(ホンコンカポック)|風通しのよい暮らしをくれる葉

第8位:アレカヤシ|南国の風を運ぶナチュラルインテリア

第7位:フィカス・ベンジャミン|柔らかい枝が心をほぐす木

第6位:モンステラ|存在感と癒しを両立する“幸運の葉”

第5位:サンスベリア|夜にも空気を整える、静寂の植物

第4位:パキラ|「金運の木」と呼ばれる前向きの象徴

第3位:エバーフレッシュ|夜に眠る葉が、あなたに休息を思い出させる

第2位:フィカス・ウンベラータ|大きな葉が生む包まれる癒し

第1位:観音竹(ラピス・エクセルサ)|品格と静けさを兼ね備えた最高の癒し

タイプ別・あなたに合う「心を整える植物」診断
- 🌞 明るい部屋 → モンステラ・パキラ
 - 🌤 日陰が多い部屋 → ポトス・サンスベリア
 - 💧 水やりを忘れがち → サンスベリア・ベンジャミン
 - 🌿 風を感じたい部屋 → エバーフレッシュ・アレカヤシ
 
観葉植物とインテリアの調和
光の方向と配置のコツ
植物の葉は、光に向かって自然に動きます。窓際に“斜め45度”の角度で配置すると、立体感のある美しい姿を保てます。
鉢・スタンド・照明で「癒しの演出」を高める
白やウッド系の鉢を使うと、緑がより引き立ちます。夜は間接照明で葉を照らすと、まるで“葉の呼吸”が見えるようです。
部屋別のおすすめレイアウト
- リビング:フィカス・ウンベラータ(空間の主役に)
 - 寝室:エバーフレッシュ(睡眠リズムと調和)
 - 玄関:観音竹(清らかな印象を演出)
 
初心者でも枯らさないための管理ポイント
日照・水・風・温度の“黄金バランス”
観葉植物の基本は「明るい日陰+風通し+乾かし気味」。根を呼吸させる意識が大切です。
季節ごとのメンテナンス
春夏は生育期。水と緩効性肥料を。秋冬は休眠寄りなので、水を控えて見守り中心に。
葉のサインを読む
葉先が茶色い→乾燥気味/葉がぐったり→根腐れ・過湿の疑い/葉色が薄い→光不足など。
葉の変化は、植物からの“メッセージ”。
FAQ:よくある質問
Q1. 一番癒される観葉植物はどれ?
→ 視覚的安心感とシンボリックな存在感から、フィカス・ウンベラータや観音竹が特におすすめ。
Q2. 部屋に何鉢くらい置くのが理想?
→ 6畳で1〜2鉢が目安。多すぎると湿度過多・害虫リスクに注意。
Q3. ペットや子どもがいても安心な植物は?
→ 一般に多くの観葉植物は誤食に注意が必要です。比較的安心とされるのは「観音竹(Rhapis)」や「テーブルヤシ(Chamaedorea)」など。
※ポトスやサンスベリアは有毒成分を含むため、誤食リスクのある環境では避けるか、手の届かない場所に配置してください。
Q4. 枯れてしまったときの対処法は?
→ 根をチェックし、生きていれば一回り大きい鉢と新しい用土で植え替え。焦らず“もう一度、寄り添う”気持ちで。
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参考・引用:
サカタのタネ通信/
住友化学園芸/
竹中園芸研究所/
NASA Clean Air Study

  
  
  
  

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